がん友(MYさんの場合)~大学病院で出会った多くの「がん友(とも)」

 MYさんは、抗がん剤によって体に備わっている自然の免疫力が壊されてしまうと考えていたので、抗がん剤の治療を受けるよりも、自分で自然の免疫力を強めるものを見つけようと本をあさった。

 最初に見つけた本は、笑うことによって免疫力を高めるというものだった。もともと笑うことはMYさんの得意なことだった。気持ちが落ち込みそうになると、無理にでも笑って気持ちを変えるようにした。MYさんは、最初は無理に笑っていても、そのうち自然に笑いがこみあげてきて、本当に笑うことができた。これを、多い時には数十分ごとにくり返した。

 また、食生活では抵抗力を強くするといわれているものを取り入れることを心がけた。サプリメントも取った。

 ただしMYさんには、自分自身ががんとは無関係な人間がいいというものは信じないという確信があった。がんとは関係のない健常な人間は、自分のもうけのため、藁にもすがる思いのがん患者やその家族に得体の知れないものを紹介してくる。つい、話を聞きたくなることもあるが、その相手がどういう人間かを見ることによって、信じられるかどうかを判断するのが大事だと思う。

 MYさんが信じるのは、一緒に入院生活を送った「がん友(とも)」である。

 がんを漢字で書くと、癌。品物を山のように持っている病気と書く。つまり、MYさんはがん患者を大事な宝物をいっぱい持っている人と考える。だから、がん患者は、みな優しいのだと思う。

 MYさんにとって、「がん友(とも)」と連絡を取って、お互いが元気でいることを確認しあうことが一番うれしいことだ。そして、「がん友(とも)」からの情報が一番役立つ。MYさんは、その「がん友(とも)」たちからの情報を大事にして自分の生活を変え、自分の体に起こっている変化がどうなるかを見ることにした。

※このブログが本になりました。「がんになって分かったこと~さまざまながんの素顔と元気な患者たち」という書名で、文芸社からの出版です。ネット販売もしています。

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