がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~前立腺がんの転移を確かめる検査

 この生検の結果を聞く日が来た。担当医は言った。

「やはり、前立腺がんが見つかりました。ただ、それほど悪性のがんではありませんでした。最も普通の前立腺がんと言えばいいでしょう。治療については、手術を第一に考えましょう。その前にCT検査が必要です。これはすぐに予約していただきます」

 KGさんは、担当医に任せるしかなかった。

「そうですか。やはり前立腺がんでしたか。しかたないですね。では、その検査もすぐにお願いします」

 すぐにCT検査が行われた。CTでは、他の部位のがんでも同じだが、まず、リンパ節転移があるかどうかを見る。リンパ節転移は、もともとのがんの場所の近くのリンパ節から始まるから、前立腺がんでは、前立腺のある骨盤内のリンパ節が腫れているかどうかをCTで調べる。

 同時に、肺のCT検査を行うことが多い。これは、ほかのがんでも同じだが、肺は最も転移を起こすことが多い臓器だからである。

 また、前立腺がんは骨に転移を起こすことが多いので、骨シンチグラフィーを行うことも多い。これは、放射線で印をつけた、骨に集まりやすい物質を前もって静脈注射し、骨に集まった放射線の量を画像化する検査である。

 転移があると、集まる量が増えるので診断できる。ただし、骨折しただけでも転移したと同じように増える。

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