がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~前立腺全摘術とは

 前立腺の全摘術では、前立腺とともに、前立腺に接する尿道の一部が切除され、残った尿道がつなぎ直されるので、手術のあと縫い合わせた傷が治るまでの間、尿道を通して膀胱の中に管が入れられる。この管のための違和感がきつい。

 さらに、がんの手術ではかならずリンパ節郭清という手術が加えられる。郭清とは、きれいに取り去ることを言う。前立腺といっしょに、そのまわりのリンパ節を残すことなく切り取る。

 この時、周辺の神経がいっしょに切り取られてしまうことが多い。したがって、前立腺がんの手術のあとに多く起こる後遺症のひとつに、性機能障害、つまりインポテンツがある。これは、若い人にとっては悩ましいことである。

 手術のあと、KGさんも尿道から膀胱に通された管の刺激には閉口した。いつでも尿意を感じる。年がら年中小便がしたいのだ。

 しかし、KGさんの術後経過は順調で、1週間後に管は抜去された。KGさんは、無事に管を抜いてもらうことができて、本当にホッとした。

※このブログが本になりました。「がんになって分かったこと~さまざまながんの素顔と元気な患者たち」という書名で、文芸社からの出版です。ネット販売もしています。

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