がんとの長いつきあい(KGさんの場合)~続けた外来受診

 結局、つぎの外来受診時の採血結果で、KGさんの奥さんの腫瘍マーカーの数値はもとにもどっていた。

 KGさんは、これならほかのがんの可能性があることを思わせるようなことを言ってくれなければよかったのにと思った。つい、それを口に出しそうになったがかろうじてこらえた。

 自分の腫瘍マーカーであるPSAの数値も気になるところだった。しかし幸いなことに、ずっと正常値だった。今では、妻の腫瘍マーカーのほうが心配だった。

 KGさんはホルモン療法を受け、奥さんは何も治療はせずに外来診察を続けた。KGさんは、女性の更年期症状と同じような症状に悩まされていた。顔がほてる。夜になると動悸がして眠れない。これは、ホルモン療法による副作用である。

 妻は何も飲んでいない。だから、なにも副作用はなかった。ところが、自分はといえば、ホルモン剤のための副作用がずっと続いていた。KGさんには、これがたまらなかった。

 自分は手術の後7年が経った。妻はそろそろ手術後5年になる。

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