もう一度歩きたい(KKさんの場合)~骨転移の再治療

 CT写真を見ながら主治医は言った。

「最初の転移巣のそばの肋骨が壊されているようです。つまり、もとの転移の場所の隣に転移の病巣が広がったんだと思います」

 KKさんはたまらず主治医に聞いた。

「最初の転移が完全には治っていなかったんですか?じゃあ、つぎはどうするんですか?」

 主治医は静かに答えた。

「こんどは、まず抗がん剤の治療をやってみましょう。その効果を見てみます」

 こうして、再度抗がん剤の治療を行うことになった。抗がん剤は前回と同じものを使い、何回かくりかえすことになった。

 その抗がん剤治療を3回くり返したところで、効果の評価が行われた。新たに撮られたCT写真を見ると、新しい病巣はほとんど消えていた。

 同時にKKさんの背中の痛みも和らいでいた。KKさんは少し安心したが、また痛みが強くなりはしないかという不安は残った。

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