もう一度歩きたい(KKさんの場合)~背骨の転移への手術の効果

 最後の手段として行われた手術も効果はなかった。KKさんの下半身のしびれは続き、とうとう左下肢がいうことを聞かなくなって来た。しかも、同時に痛みがひどくなっていた。

 モルヒネ剤を使うことになった。モルヒネ剤の副作用である吐き気と便秘を防ぐ飲み薬とともに飲み始めた。それで痛みは和らいできた。

 痛みが楽になったところで主治医は言った。

「KKさん、痛みが軽くなってとにかくよかった。あとはリハビリですね。リハビリを指導してもらって、自分でできるようになれば、あとは退院です。家でリハビリを続けてください」

「痛みが楽になれば治療の必要はありません。いままでの治療は、すべて痛みを和らげるための治療だったのですからね」

 KKさんはあっけにとられた。

 主治医はさらに続けた。

「幸いモルヒネ剤で痛みが和らぎましたから、それを続ければいいと思います。これからはマヒをこれ以上進めないようにするリハビリが一番重要です。リハビリは家でもできますから、退院して頑張ってください」

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