がんなんて本当?(KWさんの場合)~肺CTの結果と腎臓の病変

 肺のCT写真には、小さな丸いカゲが数個写っていた。すべて同じような大きさだった。

 写真を見ながら呼吸器科の医師は言った。

「これは、ほかに病気があると思います。全身をくまなく検査する必要があると思います」

 こうして、まず腹部のCT写真が撮られた。

 なにも症状がなく、肺に丸いカゲが複数ある時には、第一にどこかのがんからの転移と考える。

 肺は全身を回ってきた血液が必ず通る場所なので、全身のがんの転移を起こす場所なのである。したがって、全身を調べることが必要になる。

 ただし、転移を起こすようながんは、それなりに大きくなった進行したがんである。そのような進行したがんで症状がない場合は、内臓のがん、とくに肝臓やすい臓、あるいは腎臓のがんを考える。

 腹部のCT写真を見ると、肝臓やすい臓には異常がなかったが、右の腎臓に腫瘍が見つかった。腎臓がんである。血液検査や尿の検査も行ったが、すべて異常はなかった。

※このブログが本になりました。「がんになって分かったこと~さまざまながんの素顔と元気な患者たち」という書名で、文芸社からの出版です。ネット販売もしています。

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