がんなんて本当?(KWさんの場合)~肺炎とかかりつけ医の動揺

 KWさんは、外来で定期的に診てくれているかかりつけ医のほうが自分よりも神経質になっているようだと思う。

 先日も、咳が出るようになったKWさんがかかりつけ医を訪ねた。熱は出ていなかった。すぐに胸部X線写真が撮られた。すると、その写真には、いつものカゲ以外の少し大きなカゲが見えた。

 かかりつけ医は、転移が大きくなったと考えたようだ。

「KWさん、すぐに精密検査を受けてください。肺に大きなカゲができています。一応、肺炎を考えて抗生物質を出しておきますが」

 これを聞いたKWさんは、かかりつけ医に言った。

「先生、熱も出ていないのに肺炎ですか?」

 かかりつけ医は答えた。

「そうなんです。熱がないから問題なんです。もちろん、熱がなくても肺炎ということはあります。ただ、あなたの場合はもともとの病気が肺にある。だから、いつでもそれとの関係があると考えなくちゃあならない」

「念のため精密検査を受けて、もとの病気が大きくなったのかどうかを確かめてもらってください」

※このブログが本になりました。「がんになって分かったこと~さまざまながんの素顔と元気な患者たち」という書名で、文芸社からの出版です。ネット販売もしています。

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