家族の絆(TNさんの場合)~食道がんの診断

 TNさんは、すぐに近くの病院で内視鏡検査を受けた。食道がただれて狭くなっていた。やはり、がんだった。

 食道がんの最大の原因は喫煙、つまりタバコである。そして、つぎに大きな原因となるのはアルコール。つまり、飲酒である。

 タバコは、その中のタールががんの直接の原因になる。タバコのタールは、口、のど、食道、肺にできるがんの最大の原因である。もちろん、それら以外の全身のがんの原因にもなる。

 一方でアルコールは、アルコールそのものとその分解産物のアルデヒドが発がん性を持つ。これらは、主に咽頭がんや食道がん、そして肝臓がんを起こすが、大腸がんの原因にもなり、女性では乳がんも起こすとされている。

 アルデヒドは、主に肝臓でアルコールが分解されてつくられ、二日酔いの原因でもある。

 つまり、お酒を飲んでタバコを吸うことは、食道がんを起こす可能性を極めて高くするのである。だからTNさんの食道がんは、残念ながら、起こるべくして起こったといえる。

 これは、今年6月に亡くなった三笠宮寛仁親王も同じだった。寛仁親王はアルコール依存症で苦しんだ。そして、大の愛煙家だった。

※このブログ(「KWさんの場合」まで)が本になりました。「がんになって分かったこと~さまざまながんの素顔と元気な患者たち」という書名で、文芸社からの出版です。ネット販売もしています。

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