サルビアの会12年9月患者会

 CBさんのご主人は、直腸がんと肝臓への転移の手術を終えて退院した後まもなく、吐き気が強くなって再入院したのだそうです。

どんな具合なのかを主治医にたずねると、「大したことはない。すぐに退院だ」とだけ。CBさんは、まるで「よけいなことは聞くな。もう来るな」と言われているように感じたと言います。

 それを聞いて、YGさんは今までの主治医とのやりとりについて話し始めました。

「先生は、話を聞いてくれないですよね。パソコンの方ばかり向いていて、『これなら問題ない』って言うだけ。パソコンに出る検査結果ばかり見ていて、私の方を向いてくれないんですよ」

「そんなんで私のことが分かるんですかね?私もいろいろ聞きたいことがあるんです。でも、聞こうにも言い出せないんです」

「看護師さんは、『前もってメモにまとめておけばいい』って言うんですが、そうして用意して行ってやっと話しかけても、相変わらずこっちは向かずに『そんなつまらないこと聞くな』の一言で終わりでした」

「だから結局、いつも『なにも変わりありません』って言うしかなくなっちゃうんですよね」

 これは、外来診察室で多くの人が感じていることではないでしょうか。この患者会でも、この話題はしばしば出されます。

 HGさんは言います。

「先生方は、いつも決まり文句ですよね。『いかがですか?』と聞かれるから、どんな具合かを話しても、『様子を見ましょう』、そして最後は『お大事に』で終わり」

 CBさんもたまらず発言。

「そうよね。まるでテープレコーダーでも回しているみたい。いつも同じ言葉。おそらく、どんな患者にも同じこと言ってるのよね。もしかすると、ホントにテープレコーダー回してるのかも知れないわよ。だって、ホントにいつも同じだもの」

 CBさんは、憤懣やるかたない様子です。

 KWさんも言います。

「私はアレルギー体質なんです。少し前のことですが、ずっと目の周りが腫れていてよくならないので、なんのせいなのか調べてもらうことにしたんです。いろんなものについて話していくうちに、パイナップルのことになったんです」

「そしたら、先生は『パイナップルは、みんなトゲが入ってるからチクチクする。それで口が痛いんだろう。それがアレルギー反応とは思わない』って言ったかと思うと、結局『何をどう調べたらいいか分からない』で終わりでした。私はなんのために病院に行ったんでしょうかねえ?」

 今回は、そんな医師に対する愚痴の会でした。それでも、患者たちは主治医を頼るしかないのです。いや、頼るしかないから愚痴るのでしょうね。

*このブログが「がんになって分かったこと」(文芸社刊)という本になっています。読んでみてください。

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