サルビアの会12年12月家族会

小腸がんのAKさんの奥さんが参加。奥さんは、ご主人の具合いを話しました。

「主人は、おなかの痛みが強い上、吐き気もあって、食べられないんです。薬も出してもらってるんですが、ダメなんです。」

「少しでも臭いのあるものは、吐き気を感じるようなんです。水ものは、何とか飲んでますが・・・」

これを聞いて、子宮がんの転移の治療に苦しんだMYさんが口を開きました。

「吐き気が強いとどうしようもないですよね。私も、抗がん剤の治療を受けていた時に、ひどい思いをしました。本当です。少しでも臭いがあると、オェーってなってしまう。だから、なんにも食べられなかった」

MYさんは続けます。

「それに、私は腸の癒着のせいで、今、あまり食べられなくなってるんです。消化の悪いものを食べたり、少しでも食べ過ぎたりすると、おなかが痛くなって、吐き気が出てくるんです」

「管を口から入れて、おなかにたまったものを外に出す治療を何度も受けました。でも、今は何とか落ちつきました」

「私の場合は、おしっこの管を膀胱の中に入れてから、症状がなくなったんです。おしっこが膀胱にたまると、その刺激で腸の通りが悪くなっていたらしいんです」

AKさんの奥さんが言います。

「そうですね。でも、主人はとにかくつらそうです。痛みも止まらない。どんどんやせちゃいます」

これを聞いて、誰もが返す言葉を見つけられなくなりました。今AKさんが苦しんでいる様子を、誰もが自分や自分の家族のことのように思えたのだと思います。

 AYさんの奥さんは、その後また話し始めました。

「主人が痛いと言うので、かかりつけの先生が飲み薬の抗がん剤を出してくれたんです。ところが、それを飲み始めたとたん、吐き気がひどくなったんです」

「それに痛み止めのモルヒネ剤が増えましたから、それも吐き気を悪くしているのは間違いないと思います」

 AYさんの奥さんは続けます。

「なにも治療しなければ痛いし、気持ちが落ち込むばかり。でも、治療をしても同じなんです。痛み止めもそんなに効かずに、吐き気ばかりがひどくなる」

「やることやることが、全部裏目です。だから、本人は落ち込むばかりなんです」

 全員が、また静まりかえってしまいました。

 たまらず大腸がんの大手術を今年の夏に受けたCBさんの奥さんが口を開きました。

「主人も大変でしたよ。点滴の抗がん剤治療を22回もやったんです。抗がん剤が始まると、胸が苦しくなる、食べられなくなるで、本当に辛そうでした」

「だから、私は抗がん剤を半分くらいで終わらせたこともしょっちゅうありましたよ。そんなんでも効いたって言うんですからね。効いたなんてホントかなって思いますよ」

それを聞いて、ご主人を腎臓がんで亡くしたSSさんが言います。

「うちの主人は、抗がん剤だけはやりたくないと言って、やらなかったんです。だから、抗がん剤で苦しむことはなかった。抗がん剤を打つと具合いが悪くなるのを、見て知ってたんでしょうね。最後は、痛みで苦しみましたけどね」

がんは、症状が出てきて、それを抑えることができないと、患者は幾重にも苦しまされることになる。だから、なんとしても痛みを和らげることが重要である。飲むモルヒネ剤よりも、貼り薬のほうが副作用が少なく、しかも効果が強い。

 子宮がんの再発の治療で貼り薬を使ったことのあるMYさんは、「AYさんもぜひ貼り薬を使うのがいい」と言います。

「ぜひともそうしてもらうのがいいと思う」と私も付け加えました。

*このブログが「がんになって分かったこと」(文芸社)という本になっています。読んでみてください。

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