家族の絆(TNさんの場合)~次女も元気に

 TNさんが元気で家にいられるようになり、同時に抗うつ剤の効果も現れ始めたと見えて、次女はしだいに食べられるようになってきた。

 TNさんは次女に言った。

「ずいぶん心配かけたわね。でも、もう大丈夫よ。私は、もう入院することはないと思う」

 次女は答えた。

「そうね。そうなるといいわね」

 次女はさらに言った。

「私もお母さんが治ったと思いたいの。でも今まで、いつも裏切られてきたわ。もうこれで大丈夫と思っても、その後必ずまた入院と言われてきたわ。それが不安なの」

 TNさんは、もう絶対に入院はしないと心に誓いながら言った。

「もう何があっても大丈夫よ。私はずっとこの家にいるから」

 次女は答えた。

「そう、よかった。じゃあ私がそばでずっと見ててあげるね」

 その後、次女は目に見えて良くなった。TNさんは安心した。

※このブログ(「KWさんの場合」まで)が本になりました。「がんになって分かったこと~さまざまながんの素顔と元気な患者たち」という書名で、文芸社からの出版です。ネット販売もしています。

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