家族の絆(TNさんの場合)~ステント治療の効果

 外来で治療が済んだTNさんは、何事もなかったように家にいた。食べ物は、治療後すぐにふつうにのどを通るようになった。

 ただし、ステントには太さがあるので、その太さよりも径の大きいものは通らない。だから、どんなものも口の中でよく噛み砕く必要がある。そうすればつまることはない。

 しかし、がんの場合は、進行性なので、いったん通りが良くなっても、がんがステントの長さを超えて大きくなり、ステントの端をふさぐようになると、再び通りが悪くなってしまう。

 TNさんは、しばらくはまったく元通りの生活ができていた。しかし、しだいに再びのどの通りが悪くなるのを実感し始めた。おそらくステントの長さを超えてがんが大きくなってきたのに違いない。

 同時に、痰がのどにいつも貯まっているような状態になってきた。というよりも、うまく飲み込めないために、のどの奥にいつでも食べたものやつばが貯まっていて、それが気管に入り込んでしまうのである。

 そのために、のどが呼吸のたびにぜろぜろという音を出している。

※このブログが本になりました。「がんになって分かったこと」(副題「さまざまながんの素顔と元気な患者たち」 )という書名で、文芸社からの出版です。ネット販売もしています。

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