サルビアの会2月患者会(その2)

 それを聞いたAYさんの奥さんが口を開きました。

「いつも主人は痛いからと言って外に出ようとしないんです。きょうの朝も、痛いからサルビアの会には参加しないと言ってました。でも、それじゃだめだと思って一緒に行こうと言って誘い出したんです」

「そのうちだんだん痛みが取れてきて、出かける気になったようです。そして、やっと連れてこられました」

 AYさんが続けます。

「でも、とにかく食事の後のおなかの痛みは並みじゃないんです。なにもやる気がなくなってしまう。それに、いつも吐き気がするんです。気持ちが悪い。これも食べられない原因です。これは痛みどめの副作用でしょうか、抗がん剤の副作用でしょうか」

 そこへ、胃がんを克服したUDさんが入ってきました。UDさんは言います。

「私は、手術の後にAYさんと同じTS‐1(ティーエスワン)という抗がん剤を飲みましたが、その時の副作用は確かに大変なものでした。2週間ごとにくりかえして飲んだんですが、飲まなくていい期間が本当にうれしかった」

「とくに、飲み始めた時は大変でした。飲んで3日目に耐えられず病院へ行ったんです。もう飲めませんって。そしたら、先生に怒られました。『もっと大変なひとがたくさんいるよ。そのくらいであきらめるなんてダメだ。これからが問題だよ』って」

「それを聞いて、頑張らなくちゃだめだと思って、飲みました。でも、つらかった。吐き気は出る、下痢になる、です。でも、飲み続けるうちに、対処の仕方が分かってきたように思います。結局、私は3年半飲み続けました。治ろうとする一心でした」

 AYさんは苦しそうに話します。

「私も、それを飲んで治ると言うんなら飲みます。でも先生は、治るとは限らないっていうんです。しかも、吐き気と下痢がひどいわけですから、私には飲み続けられませんでした」

「だから、つらいんです。がんの治療がなにもできてないんです。でも、食べられなくなったら、体が参ってしまいますので、抗がん剤を飲まないのは仕方ないと思ってます。今は、食べて体力を回復させることが第一と思っているんです」

※このブログが本になりました。「がんになって分かったこと」(副題「さまざまながんの素顔と元気な患者たち」 )という書名で、文芸社からの出版です。ネット販売もしています。

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