手術はイヤ(THさんの場合)~セカンドオピニオン(2)

 主治医に面会を申し入れると、主治医はすぐに時間を取ってくれた。

 THさんのご主人はさっそく言った。

「先生、前のお話では妻の膵臓がんの手術は無理ということでしたが、私にはあきらめきれないんです。セカンドオピニオンというのがあると聞きましたが、それをお願いしていいですか?」

 主治医は答えた。

「この状態の膵臓がんで、今までセカンドオピニオンをお願いした経験はありませんが、かまわないですよ。検査データはすべてお貸ししますから、それをお持ちになってセカンドオピニオンを受けてください。ただし、どこで受けるかはご自身でお探しください」

 THさんのご主人は、がんセンター東病院のドクターの名前を言い、そこでセカンドオピニオンをもらうことを伝えた。

 今までの検査データの一切を借り、がんセンターの予約を取ろうとしたが、目当ての専門ドクターの予約は2か月先にならないと取れないという。THさんのご主人は、どうしたらいいか混乱し、頭の中が一瞬真っ白になった。

 妻には、そんなに時間がない。じゃあ、とりあえず、目的のドクターではなくても、そのドクターのいる腹部外科のドクターの診察を受けることにしよう。そう考えたTHさんのご主人は、別のドクターの診察の予約を取った。

*このブログが「がんになって分かったこと」(文芸社)という本になっています。読んでみてください。

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