手術はイヤ(THさんの場合)~黄疸の出現

 正月を終えて、治療を始めようとした矢先、THさんは自分の白目が黄色くなっているのに気づいた。

 それを見た主治医はすぐにCTを撮り、肝臓から出た胆汁を十二指腸に流す胆管が詰まっていないかどうかを見た。急激な黄疸は胆管が詰まって胆汁が流れなくなり、胆汁が全身に広がったために起こることが多い。

 CTを見ると、やはり十二指腸の周りのリンパ節が大きくなって、胆管を圧迫しているのが分かった。こういう場合は、狭くなった胆管の中にステントという管を通して、通りをよくする治療が行われる。

 内視鏡カメラを使って、十二指腸の乳頭部という胆管と膵管の出口からステントを挿入し、胆管の狭くなっているところが広がるようにする。THさんの治療は、さいわい1回で済んだ。さっそく抗がん剤治療を始めて、リンパ節を小さくしなければならない。

 しかし、抗がん剤の点滴を再開しようとしたところ、黄疸が再発した。ステントがうまく機能していない。もう少し長いステントが必要ということになったが、それを取り寄せるには10日以上かかるという。その間は絶食を続けなければならない。THさんにとってつらい日々が続くことになった。

 つらい時には、つらいことが重なる。いままで我慢できていた背中の痛みがひどくなり始めた。

*このブログが「がんになって分かったこと」(文芸社)という本になっています。電子書籍化もされています。お読みください。

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