サルビアの会6月患者会(その1)

 今回は、アメリカの女優が自分の遺伝子検査をして乳がんで亡くなった母親と同じ遺伝子を持つことが分かり、予防的に両方の乳腺を切除再建したことをどう思うかと私がみなさんに質問して始まりました。

 「なにも急ぐことはないのでは?」、「お金があれば自分もやる」、「手術まではしない」などという意見でした。

 そこで、情報を追加しました。その遺伝子の変化は、通常の乳がんではなくて、悪性度の高い乳がんの発生の可能性が高いことを示す遺伝子変化だったという情報です。その後の意見はどうだったでしょうか。

「お金がかかるのではやりたくてもやれない」というのが実感のようでした。

 このブログを読んでおられる方々はどう考えますか?

 私は、あの女優の選択は正しいと思います。やはり、進むのが速く、早いうちに発見できてもすでに転移が起こっている可能性のあるようながんであれば、予防的に手術してしまうことは正しい選択だと思います。

 ただ、保険が効かないので、確かにお金がかかります。ですから、誰にでも選択できる方法ではありません。

 それから、その遺伝子の変化は卵巣がんのできる可能性の高い変化です。ですので、彼女は卵巣を予防的に取ってしまうかどうか考えているということです。では、これはどうでしょうか?

 乳腺の場合は、なくなってもうまく再建できればまったく問題はありません。場合によっては、前よりももっといい形にさえできます。でも、卵巣はそういうわけにはいきません。女性ホルモンが卵巣から分泌されているからです。

 それを取るということは、更年期障害を起こすことになる可能性がありますから、女性ホルモンを飲まなくてはならなくなる可能性が高くなります。そして、この女性ホルモンにはいくつかの重大な副作用の起こる心配があります。あえてそれをやりますか?

 しかしアメリカの医師は、妊娠の可能性のなくなった場合、卵巣を取ることを勧めています。卵巣を取ることで女性ホルモンが減り、乳がんの発生も減らせるからといいます。この判断は、やはり微妙な問題ですね。

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