サルビアの会6月患者会(その3)

 つぎに、膀胱がん治療後のHSさんが私に質問してきました。

「ちょっと話がそれます。私は定期的に膀胱内視鏡の検査を受けて様子を見てもらっていますが、主治医に尿の細胞診はやらないのかと聞いたら、主治医は必要ないって言うんです。どうしてですかと聞くと、それは医師の裁量だっていうひと言で突っぱねられました。細胞診は本当に必要ないんですか?」

 私は答えました。

「尿の細胞診は、膀胱を含め腎臓や尿管にがんが出来ている可能性があるかどうかを簡単に検査する方法です。それで異常のあることが分かった場合、膀胱内視鏡検査をやる。HSさんは定期的に膀胱内視鏡検査を受けているんですから、精密検査の前に行う尿の細胞診は必要ないということになります」

 HSさんは言います。

「でも、がん細胞ができているかどうかの検査は必要ないんですか?膀胱内視鏡でがん細胞かどうかが分かるんですか?」

 私は答えました。

「内視鏡検査は直接膀胱の中を見る検査ですから、一個一個の細胞ががん細胞かどうかの判断はできなくても、病変があるかどうかは直接見て分かります。心配なところがあれば、いつでもそこから直接病巣の一部を取って検査できるし、膀胱の表面の細胞をいつでも取って調べることができる」

「私は膀胱内視鏡検査ができませんから、HSさんの膀胱の変化があるかどうかを私が見る時には尿の細胞診で見るしかありません。でも、HSさんを見てくれている主治医の先生は、わざわざ尿の細胞診検査をする必要がないんです」

 HSさんは納得しました。

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