サルビアの会6月患者会(その4)

 検査の話が出ると、ご主人が大腸がんの手術を受けたCBさんはたまらず口を開きました。

「私の夫は大腸がんを抗がん剤治療後に手術してなんとか順調にきてますが、いまでも定期的にCTを撮ったり採血をしたりと検査をくり返してます」

「CTなんかは医療放射線のうちでも被ばく量が多いと聞いてますので、せっかく大腸がんをうまく治療してもらえたのに、その検査のための放射線で新しくがんができてしまっては、元も子もないんじゃないでしょうか?」

 私が答えました。

「原爆や福島の原発事故の時に一期に大量の放射線を浴びた場合なら、あまり年数が経たなくてもがんができてくる可能性がありますが、通常の医療放射線被ばくでは、もしそれが原因で新しくがんができたとしても、実際に体に影響を及ぼすような状態のがんになるまでには、少なくとも15年から20年はかかると思います」

「ですから、CBさんのご主人の余命を考えると、医療放射線の被ばくについてはなにも心配する必要はないでしょう。むしろ、CT検査を受けて、早いうちに変化を見つけて対処してもらうのがいいと思いますよ。つまり、放射線被ばくを心配するよりも、早く変化を見つけてもらうことのほうが大事だと思います」

 それを聞いて子宮がん再発を乗り越えたMYさんが言います。

「私はCTで脇の下のリンパ節転移を診断してもらって治療を受け、なんとか治すことができました。CT検査は必要だと思いますよ。ただ私は、CTで診断されても、しばらくは治療を拒否してましたけどね」

 すると、乳がんの手術後8年が経つKYさんが言いました。

「私もずっと定期的に検査を受けてきたんですが、このあいだの胸部のレントゲン写真で肺にカゲがあるっていうんです。それで肺のCT写真を撮ることになっています。乳がんは手術後何年も経ってから再発することがあるって聞いてますから心配ですが、CTで見てもらわないと分かりませんから、検査を受けます」

 がん患者や家族は、検査のひとつひとつにそれぞれがさまざまな不安を抱く。

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