サルビアの会11月家族会(その1)

 ご主人を胃がんで亡くしたKHさんは言います。

「主人は優しかったですが、頑固でしたね。抗がん剤は絶対にいらないって言い続けました。ただ、主治医の先生との関係もあったかもしれません。手術をしてもらった最初の先生がよそに行かずそのまま診てくれていたら、違ったかもしれません」

「でも、主人は抗がん剤が嫌いでしたね。がんを殺すかもしれないが、その前に自分の体が殺されてしまうって言ってました。だから、主治医の先生が違っても、主人は抗がん剤の治療は受けなかったかもしれません」

 それを聞いて腎臓がんのご主人を亡くしたSSさんが言いました。

「私の主人も抗がん剤治療を受けませんでした。でも、それは私がダメと言ったからなんです。私がやらせなかった。結局、主人は死にましたが、私も抗がん剤でがんが治るはずはないと思っていましたから、それで仕方なかったと思っています」

「でも、やはり自分が抗がん剤を使わせなかったとなると、責任を感じてしまいます。やはり、抗がん剤治療を受けさせるべきだったんではないかって」

 KHさんは言います。

「抗がん剤を使わなかったからって、なにも責任を感じる必要はないと思いますよ。抗がん剤は、がんを治す薬ではないと思います。私の主人がよく言っていたように、場合によっては使った人の命を奪ってしまう。だから、殺人剤です」

「つまり、そうならば、それを使わなかったことは、逆によかったことになる。私は、主人が抗がん剤を使わなかったことを、悔やんではいません」

 SSさんは、「そうね」と言って深くうなずきました。

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