どうして私が胃がんに?(UEさんの場合)~胃の内視鏡検査へ

 担当医は言った。

「まず、胃の内視鏡検査をやりましょう。それから、おなかのCT撮影の予約もしてください。きょうは血液検査をしておきます。結果は、後日お話します」

「とりあえず、胃酸を抑える薬と胃腸の動きをよくする薬を出しておきます。胃腸の動きがよくなれば、便秘もよくなっていくと思います。それに、消化のいいものを食べていてください。その後どうするかは、胃の内視鏡検査とCTの結果を見て考えましょう」

 それを聞いて、UEさんは担当医に聞いた。

「先生、私は腸が悪いんじゃないんですか?便秘は腸のぐあいがよくないから起こるんじゃないんですか?」

 担当医は答えた。

「もちろん、腸、とくに大腸の病気も考えないといけないと思います。でも、腸の動きは問題ないし、腸に食べたものが貯まっているようには思えないですよ」

「それに、胃のあたりを押した時に、ずいぶん気持ちが悪そうでしたよね?ですから、まず胃の内視鏡検査をやってみましょう。そして必要なら、その後に腸のほうの検査も考えてみます」

 UEさんは納得し、採血をしたあと、薬を受け取って帰った。内視鏡検査は翌週に行われることになった。

 薬を飲んでしばらくすると、少し症状が和らいできた。便秘が少しよくなり、吐き気も和らいだ。

 UEさんはご主人に話した。

「私、胃が悪いらしいの。とにかく胃の内視鏡検査が必要だって。でも、先生が出してくれた薬を飲んだら、少しおなかのぐあいはよくなったような気がするわ」

ご主人は言った。

「やっぱり悪いのは胃か。薬が効いて、そのままよくなってくれるといいね」

 1週間はすぐに過ぎた。便秘はよくなっていると感じたが、少し食べるとおなかがすぐにいっぱいなってしまうのは同じだった。

*このブログが「がんになって分かったこと~さまざまながんの素顔と元気な患者たち」(文芸社)という本になっています。読んでみてください。

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