サルビアの会2月患者会(その3)

 IDさんは言います。

「でも、夫になにをどうしてやったらいいのかが分からないんです」

 私は言いました。

「大事なのは、ご主人の望むことがなにかを考え、それに合わせてやっていくことだと思います。ご主人のがんは残念ながら、治らない可能性が高いと思います」

「それをしっかり頭に入れておく必要があると思います。それを前提にして、ご主人の望むことに手を差しのべて行くことが大事だということです」

「肺の小細胞がんというがんは、一番悪性ながんです。もしかすると最悪の場合、桜の咲く頃には命がつきる可能性すらあると思います。少なくとも、今年いっぱいの命はないと考えていいと思います。それだけ、さしせまった状態であるのはまちがいがありません」

 IDさんは、少し顔を伏せたあとに言いました。

「分かりました。きょう、ここに来てよかったです。夫のがんがどういう状態かがまったく分からなかったので、いままでどうしていいか分かりませんでした。ですが、病気の様子が分かったことで、これからどうしたらいいかが少し分かったような気がします」

 がん患者も家族も、本当のことを知らされな過ぎています。これを補う仕組みが必要です。少なくとも、この会はそのすきまをうめて行くつもりです。

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