肝転移のある直腸がん(CBさんの場合)~直腸がんの診断

 診察を終えた担当医は言った。

「CBさん、肛門と見える範囲の直腸には何も問題はありませんが、たしかにその奥の方からは血が出ていますね。ですから、内視鏡を使って、その奥の状態を見る必要があります」

 CBさんは納得した。すぐに大腸の内視鏡検査を受けることになった。

 大腸内視鏡検査は簡単に終わった。肛門から入ってすぐの直腸にがんが見つかったからだった。

 担当医は言った。

「CBさん、直腸がんです。これからもう少し検査をして、どういう状態なのかを調べます」

 CBさんといっしょに話を聞いていた奥さんは、担当医からの突然の直腸がんという言葉に驚いて聞き返した。

「がん?このままではもう命がないということですか?」

 担当医は答えた。

「そんなことはありません。どんな状態かが問題です。とにかく、もう少し検査をします。その結果でつぎのことを考えます」

 CBさんの奥さんは、さらに担当医に聞いた。

「実際に、これからどうなるんですか?」

 担当医は忙しそうに早口で答えた。

「とにかく検査をします。その検査が済んでから、改めてお話します。まず、CT検査をします」

 CBさんの奥さんは、心配だが今は仕方がないと、それ以上聞くのをやめた。

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