肝転移のある直腸がん(CBさんの場合)~高額な治療費

 退院して家に帰る時、病院からの治療費明細書を見てCBさんの奥さんはびっくりした。点滴治療の支払いが20万円近くかかっていたのである。

 これを毎月続けるのかと思うと、CBさんの奥さんはお金をどうしたらいいか、CBさんの病気よりもそちらが心配になった。

 ちょうどその時、CBさんの奥さんの目に医療相談室の文字が飛び込んできた。すぐに駆け込んだ。すでに何人かがいたが、じきに順番がまわってきた。

 CBさんの奥さんは、相談員に単刀直入に聞いた。

「きょう初めて治療費の支払いをしたんですが、抗がん剤治療はずいぶん高額だということが分かったんです。これを毎月続けるのは、年金生活の私たちにはとっても負担です。なんとかならないでしょうか?」

 相談員はすぐに答えた。

「そうですよね。みなさんが同じ相談に見えますよ。でも、医療保険のほうに高額療養費制度というのがあって、いったん医療費は払い込んでいただかないといけないんですが、その制度を利用すれば、納税額に応じて支払額のうちの何割かがあとで返金されるんです」

「年金生活というお話でしたが、そうすると最終的に支払う金額は8万円程度ですむことになると思います」

 CBさんの奥さんは聞いた。

「その制度のことは分かりましたが、どうすればいいんです?うちは国保なんですが」

 相談員は答えた。

「国保の場合は、市町村の国保の窓口で申請してください。それに、これから毎月治療を受けて、高額療養費を続けて受け取ることになると、4回目からは支払額がさらに減ります。それも市の窓口で確認できます。よろしいですか?」

 CBさんの奥さんは答えた。

「そうですか。よく分かりました。市の窓口で相談します。ありがとうございました」

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