肝転移のある直腸がん(CBさんの場合)~新しい抗がん剤治療

 半年が経ったところで、CBさんは主治医から別の抗がん剤治療をすると言われた。

「いままでの抗がん剤治療は半年が限度ということになっています。これから、別の抗がん剤治療を始めます。飲み薬なんですが、けっこう皮膚や神経に副作用が出やすいんです。どうしますか?」

 CBさんは、どんな治療でも受けようと思っている。少しでも治療で命が長らえられるなら、それでいい。もちろん、元気で命が長らえられるのがいい。CBさんは言った。

「もちろん、どんな治療でも受けます」

 CBさんの奥さんは隣で思った。

(最近は、もう抗がん剤治療はやめたいとかなんとか言ってたくせに。先生の前では、なにも言わないんだから、しかたないわね。なにかあったら、私が先生に聞くしかないわ。でも、先生は私を毛嫌いしてるようだから、聞きたいことがあってもなかなか聞けないのよね)

 主治医は言った。

「ゼローダという薬です。飲み薬です。今まで点滴で使っていた薬と同じような成分の薬なのですが、このほうが白血球が減るなどの服作用は少ないんです。ただ、皮膚が荒れたり、手足がしびれたりという副作用がけっこう多いんです。頑張ってください」

 CBさんは答えた。

「頑張ります。よろしくお願いします」

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