肝転移のある直腸がん(CBさんの場合)~心配症とノウテンキ(1)吐き気による再入院

 1か月半振りのわが家だった。CBさんはあらためて思った。

(がんは治った)

 退院の数日後、特別なものを食べたわけではないのに、吐き気がしてきた。奥さんは、まだ退院するのは早過ぎだったんじゃないかと思った。

「大丈夫?退院はまだ早かったんじゃないの?病院へ連絡するわよ?入院させてもらうのがいいわよ」

 CBさんはまったく心配はしていなかったが、奥さんにそう言われると返す言葉がなかったので、しぶしぶうなずいた。

 病院へ電話をすると、すぐに入院するようにとのこと。CBさんは、自分で車を運転して病院に向かった。

 抗がん剤の点滴治療中もそうだった。奥さんが車を運転できないので、そうするしかなかったのだが、どんなに具合が悪い時でも、CBさんは自分で車を運転して病院へ通った。

 入院すると、すぐに点滴が行われた。点滴が効いたのか、すぐに吐き気は消失した。血液検査もとくに変化はなかった。翌日も症状は出てこなかったので、すぐに退院となった。

 CBさんは奥さんに言った。

「ほら、なにもなかったじゃないか。お前は心配し過ぎだよ。これからは、もうお前の言うことは聞かない」

 奥さんはなにも言わなかった。

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