肝転移のある直腸がん(CBさんの場合)~心配症とノウテンキ(2)お粥と下痢

 CBさんの奥さんは看護師から手ほどきを受け、人工肛門の手入れを行っている。

 おなかに出た大腸のまわりにやわらかいパッドが貼ってある。これは便のもれを防ぐためと、便を貯める袋を貼りやすくするためのものである。もちろん、パッドを使わなくてもかまわない。

 袋がいっぱいになったら、新しい袋と交換する。この交換と人工肛門の周囲の皮膚をきれいにする作業が奥さんの仕事である。

 最近、下痢気味だ。下痢をすると人工肛門周囲の皮膚がただれやすくなるので、人工肛門の手入れを頻回に行う必要が出てくる。奥さんは心配する。

「すぐに診察してもらって、いい薬をもらえばいいんじゃない?」

 CBさんは言った。

「大丈夫だよ。すぐによくなるよ」

 CBさんの言った通り、まもなく下痢はおさまった。

 奥さんは、CBさんにはお粥が一番いいと考えている。だから、CBさんにはずっとお粥を食べさせている。ところが、CBさんはお粥では力がなかなか戻らないと思う。

 そのため、奥さんが寝入った頃を見計らって、CBさんは冷蔵庫をあさる。これがときどき下痢を起こすのかもしれない。

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