サルビアの会9月患者会(その4)

 私が言いました。

「HGさんはいつも再発を心配しておられますが、私はすでに治療を受けた部分の再発の心配はないと思うんです」

「その再発ではなく、いままでなんともなかったところから新たに別のがんが出てくることを考えることは必要だと思います」

「膀胱がんの原因になったものは、HGさんの膀胱粘膜全体にすでにがんの種をまき散らしてしまっているんですからね」

「もし本当にそうなった場合、それは前のがんの再発ではありませんが、また膀胱にがんができてきたわけですから、膀胱がんの再発には違いがありません」

「でも、その場合のがんは、おそらく早期のがんです。内視鏡だけで治せるようなものだと思うんです。最悪の場合でも、そのような早期のがんです」

「ですから、初めから放射線治療のことを考える必要はないんです。それはよけいな心配だと思います」

 HGさんは言います。

「そうですか。分かりました。治療後3年経ちましたが、いくら手術して治ったと言われても、再発が頭から離れないんです」

「でも、いまの話はよく分かりました。むしろ膀胱の別のところに新しいがんができてくることを心配するべきだということですね。そのためには定期的に尿の検査をすればいいわけですね?」

 私が答えました。

「そうです。膀胱がんを早期に見つけるには尿の検査、とくに細胞診という検査が必要です。がんができれば、小さくてもそこからはがれ落ちたがん細胞が尿の中に出て来ますから、それを見つければいいんです」

「HGさんの最初のがんは症状が出てから見つかったので、少し進んでしまっていたわけですが、これから見つかるかもしれないがんは、本当に初期のがんだと思います」

「むしろ、初期のがんを見つけるために定期的な尿の細胞診が必要といえばいいでしょう。年に1回でいいと思いますが、半年ごとにやっていれば間違いないでしょう」

「早期に見つかれば、胃がんや大腸がんなど、ほかのがんと同じように内視鏡で治すことができます。最悪の場合を考えてもそういうことなら、まったく怖くはないですよね」

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