肝転移のある直腸がん(CBさんの場合)~完全復帰はいつ?

 ハローワークでは、力仕事ではないほうがいいだろうということだった。道路工事現場での交通整理が適当だろうということになった。

 CBさんも、そのくらいがちょうどいいと思った。様子を見ながら、週に2~3日働いてみることにした。

 久しぶりに仕事に就いたCBさんだった。気持ちよく汗をかいた。家に帰ったCBさんは、おいしい夕食を摂った。CBさんは、肝臓にできたがんを治すために、酒を絶ってきた。

 しかし、もうからだは完全に元に戻った気がする。そろそろお酒を飲んでもいいんじゃないかと思った。

 CBさんの奥さんは、お酒は絶対ダメと言う。酒飲みのご主人を持つたいていの奥さんがそうであるように、もともとCBさんがお酒を飲むのをよく思ってはいなかった。

 だから、今度の病気を機にお酒をやめさせようと考えていた。だから、お酒はいっさい家に置いていない。

 CBさんは、外来診察の時、主治医にお酒のことを聞いてみようと思った。

 しかし、つぎの外来診察の時に、CBさんは主治医に質問を向けることはできなかった。だめと言われるに決まっていると思ってしまい、なにも口にはできなかったのだ。

 CBさんは、もう大学病院へ来なくていいと言われたら、その時に聞いてみようと思った。その時が完全復帰だ。もう少し頑張ろうとCBさんは思い直した。

 CBさんは、肝転移のある直腸がんの大変な治療を乗り越え、間違いなく回復している。


*これで「肝転移のある直腸がん(CBさんの場合)」は終了です。つぎのシリーズまでしばらくお待ちください。

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