サルビアの会2月家族の会(その5)

 私が外来で診ている肺がんの患者さんSTさんの娘さんが初めて参加したので、話を向けました。

「STさん、きょうはどうしました?」

 STさんが言います。

「父のことが心配でお話を伺いに来ました。父がどんどん痩せてしまうんです。前のように食べられないんです。お弁当を配達してもらっているんですが、食べません。その臭いで吐いてしまいます」

「以前は甘いものが好きでしたが、今では甘いものを食べようとしません。味覚が変わったみたいです。しょっぱいものとか塩辛いものなど、味の強いものなら少し食べます。でも、ほんの少しだけなんです」

「いろいろ食べさせているんですが、この前やっと肉まんを食べてくれました」

 STさんが続けます。

「父は肺がんの治療を終えて、それまで好きだった畑仕事ができるようになり、喜んでたんです。ところが、その仕事中に脚立に乗ったとたん、脚立がしっかり止まっていなかったようで、倒れてしまったんです」

「前に倒れました。なので、父は顎を打ってしまいました。そのために頸髄を傷つけてしまったんです。一時は手も足も動かせませんでした。もう寝たきりになってしまうのかと心配しました」

「でも、父は奇跡的に歩けるようになったんです。手もなんとか動かせるようになりました。でも、しびれが取れないんです。いつもいつも手足がしびれていると言います」

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  • サルビアの会 (2月家族会) に参加

    Excerpt: 昨日第一土曜日は、古河市のがん患者家族会の日でした。 Weblog: 開業保健師  みんなの“自分らしさ”を大切に racked: 2015-02-18 07:50