サルビアの会4月家族会(その4)

 患者同士の情報という話を聞いて、私が言いました。

「でも、患者さん同士の情報というのは、もしかすると間違いや勘違いが入っていることがあると思いますよ」

「今、問題になっている群馬大の内視鏡治療で何人もの患者を死なせた医師も、患者間ではいい先生だったようですよね。優しくてよく話を聞いてくれるということでした」

「でも、説明が不十分で、手術もヘタだったという結果です。ただ、手術の腕前はいずれにしても、説明ということについては問題がないわけじゃないと思います」

「病気の説明は、素人の患者家族が聞いても、一度くらいでは理解できないことが多いと思います。理解できていないことは頭に残らない」

「だから、医師が説明しても、肝心のところは抜け落ちてしまい、聞いていないということになる可能性があると思います」

「あの事件では、患者側が『説明がなかった』と言っても、それで本当に医師が説明していなかったかどうかは分からないと思うんです。あの医師も『自分は1時間もかけて説明した』と言っているようですしね」

「でも、説明したことがカルテに残されていないようです。それが最も大事なんですけどね。いずれにしても、どう説明したかが最も肝心なことですよね」

 それを聞いてMYさんが言いました。

「私の手術の時にも、説明を受けた私以外の家族全員が勘違いをしました」

「その時、子宮がんからの出血が続いていましたから、それを止めてもらいたいという一心だったので、私は出血の止まる治療をしてもらえればよかったんです」

「家族全員が『先生は手術をしても治る確率は3%くらいしかない』と言ったと言うんです。私は、そういう風に聞いた覚えはありませんでした」

「でも、家族全員がそう言うんです。だから、手術には反対だって。私は、抗がん剤や放射線で出血が止まるかってみんなに聞きました」

「それは分からないっていうことになって、もう一度説明を受けることになりました。そして、手術で治る可能性が3%というのは家族の聞き違いだということが分かったんです」

「それで、手術が決まりました。あの時、手術してもらっていなければ、今の私はありません」

 それを聞いたTJさんが言います。

「医師の説明もですが、患者がなにも言わないと病院のペースで進められて行くと思いますね」

「自分の場合は、かなり進んだ食道がんだったので、抗がん剤治療のあと放射線治療にするか手術にするかを決めようということで治療が始まったんです」

「抗がん剤治療が終わったあと、すぐ放射線治療に移りました」

「でも、その時に放射線治療をしたあとは手術をしてもキズが治り難くなるというようなことは一切教えてもらえませんでした。だから、放射線治療が済んだところで私の治療は終わったんです」

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