サルビアの会6月患者会(その2)

 MYさんが続けます。

「意識の亡くなった兄の姿を見て弟たちが涙を流すのに、私は涙が出なかったんです。泣いても仕方ないと思いました。まだ死んでるわけじゃないだろうって気持ちだったんです。私は冷たいんでしょうかね」

 これを聞いて保健師のKHさんが言いました。

「私の父も同じように事故で内臓をやられて大変だったことがありました。木を切っていて、切った木が倒れて来てつぶされたんです」

「自分で車を運転して消防署へ行って、『病院へ連れてってくれ』って言ったんだそうです。すぐに救急車で病院へ運ばれたんですが、ろっ骨が折れ、肝臓と肺が破れていたんだそうです」

「それを聞いて私は反対に、肝臓破裂ならもう助かることはないと思い、あわてて病院に行くことはしませんでした。あきらめて冷静さを取り繕おうとしていたんですね。私のほうがまちがいなく冷たいです」

 KHさんが続けます。

「でも、頑丈な父で無事に退院できたんですが、入院中は大変でした。もともと病院嫌いな父でしたので、暴れたんです。」

「でも、私がそばにいれば静かだったので、私がずっと付き添いました。私は大変でした。売店に買い物に行くなどの時には、仕方がないのでベッドに縛り付けてもらいましたけどね」

 家族に問題が起こった時どう対応するかは、その時の自分の置かれた状況や体調などが関係するものでしょうね。特に、頼られる存在だと冷静にならざるを得ないことが多いかもしれません。

*KHさんご本人から発言内容訂正の連絡がありましたので、それを踏まえて6月27日に一部書き直しています。

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