サルビアの会12月家族会(その3)

 胃がんでご主人を亡くしたTHさんが言います。

「私、最近、物忘れが進んでいるみたいなの。いつもラジオ深夜便を聞いているんですけど、聞いているときには、ああいいことを聞いたなって思ってるんですが、朝起きるとまったく頭から消えているんです」

「いいことを聞いたってことしか残っていない。でも、ラジオ深夜便は眠るために聞いてるんで、仕方がないのかもしれないですが・・・」

 KNさんが言います。

「私は、いつでもすぐに寝つけるんです。でも、問題は寝る前になにかを食べないとダメなこと。寝る前に食べるのが太る原因だと分かっているんですが、ダメなんです。独りだから、つい食べちゃう』

 SSさんは言います。

「私は、夜、早くに食べておしまいです。KNさんと話していると、本当によく食べるんです。私は、食べません」

 THさんも言います。

「私も、早めに夕食を済ませると、そのあとはいっさい食べませんよ」

 KNさんが言います。

「私はダメなんです。分かっていても食べちゃう。でも、眠ることは得意ですよ。ただ、朝に目が覚めても、二度寝するんです。朝起きて、新聞を取ってきてから、また寝ちゃうんです。でも、それが至福の時間なんです」

 THさんが言います。

「私は、食事に関しては厳しい義母に鍛えられた気がします。昔のことでしたから、今のようにパソコンも何もないでしょう。料理のつくり方も、目で見て覚えるしかないわけです」

「それを主人が手助けしてくれました。こと細かに材料や煮焼きの時間をメモしてくれたんです。それを見て覚えました。ずいぶん助かりました。でも、義母はなかなかこれでいいとは言ってくれませんでした」

 THさんが続けます。

「思えば、主人はマザコンだったですね。だから、そういう風に料理のつくり方のメモを取ることができたような気がします」

「主人が死んだのは、母親が死んで間もなくでした。母親に呼ばれて天国に行ったのかな、なんて思ったりもします」

 SSさんが言います。

「KNさんのご主人の亡くなったと同じ月に、夫は死にました。ちょうど10年経ったんです。最初は、KNさんとよく泣き合っていましたけどね・・・」

 KNさんが言います。

「そう、10年の節目の墓参りだったんです。それを忘れちゃった。どうしようもないですね。でも、それが10年なんですかね?」

 10年は、あっという間かも知れません。でも、その時間をかけて、やっとひとり暮らしになれてきたんですね。みなさん、まだまだ元気でいてください。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • サルビアの会(12月家族会)に参加

    Excerpt: 今日は毎月第一土曜日。 古河市で開かれているがん患者会に参加してきました。 Weblog: 開業保健師  みんなの“自分らしさ”を大切に racked: 2015-12-17 21:10