サルビアの会2月家族会(その4)

 医師の説明の話を聞いてKNさんが言います。

「私の妹は夫を肺がんで亡くしたんですが、もう治療法がないという段階で陽子線治療を受けたいと主治医に申し出たんです」

「でも、主治医はそれを受けられる状態ではないと考えても、すぐにそっけなく無理だとは言わずに、連絡が来ないと言い続けてきたようなんです」

「私たちは、その主治医の気持ちが分かったんですが、それを妹は無責任だと怒っていました。そして、とうとう主治医を替えることにして、別の病院へ移ってしまったんです」

「結局、まもなく亡くなったんですが、そのとき前の主治医の先生から手紙が来たんだそうです。手紙の最後に、何かあったらいつでもご相談くださいって書いてあったと言います」

「それで、夫が死んでから、やっぱりあの先生はいい先生だったのかしらなんて言ってるんですよ。これを聞いて、先生は大変だとつくづく思いました」

「自分の言葉がどう思われるか分からないところがありますよね。そいうことを考えて、患者や家族に話さなくちゃならないんですからね」

 医師には患者に説明をする義務があります。でも、実際には時間がなく、十分な説明ができないことが多いのです。

 その間を埋めるのは、看護師だと思います。看護師は、医師と患者の間をつなぐ大事な役目を果たす職業です。患者の思いを医師に伝え、医師の話を患者につなぐ役割です。

 もちろん、医師が一度の話で済ませてしまうのではなく、少しでも多くの機会を見つけて、繰り返し説明をすることができればいいと思います。

 でも、実際にそういう時間をつくることは難しいと思いますので、その代わりに看護師が足りないところを補う必要があると思うのです。そのためにも、患者への説明の場所には看護師が必ず同席すべきだと思います。

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