サルビアの会8月患者会(その1)

 珍しく腎臓がん肺転移を治療中のKWさんが最初に入ってきました。

「きょうは子どもを施設に早く預けることができたので、こんなに早く来られました。私が腎臓がんと言われて、もう8年も経つんですよ」

「肺のほうが最初に見つかって、腎臓からの転移だと分かったわけですが、その腎臓がんの手術を受けて8年です」

「そのあと、インターフェロンの注射をはじめは週3回、その後副作用が出たので2回に減らして、ずっと続けているわけですが、あと何年生きられるんでしょうか?」

 KWさん、突然の質問でした。私が答えました。

「そうですね。インターフェロンの効果があって、肺のしこりは小さなままでまったく変化ないわけですから、その効果がある限り生きていられますよ」

「今は副作用もなく注射できているわけですから、それを続ければいいと思います」

 私が続けました。

「前にも話したことがありますが、肺の一部を切り取って調べる生検という方法で検査すると、今残っている肺のしこりの状態が分かると思います」

「しこりが残っていても、その中にがん細胞はいなくなっているということもあると思うんです。それが確認できれば、インターフェロンの注射を止めることもできると思いますよ」

「内視鏡を使って簡単にできる手術ですから、やってみる価値はあると思います」

 KWさんが言います。

「そうですね。でも、手術をすると寝てる子を起こすようなことになりはしないかって心配があるんです。担当の泌尿器科の先生に任せます」

 私が答えます。

「それでいいですね。今、具合いが悪いわけではないですし、問題なくインターフェロンを続けることができているわけですからね」

「インターフェロンを続けるのがいやになってきたら、その時にどうするのがいいかを考えればいいでしょう。手術ではなく、気管支内視鏡検査を最初にやってみるということもありますからね」

 KWさん、肺転移が先に見つかって腎臓がんの手術を受け、8年が経ったんです。奇跡かもしれません。

 肺に多数のしこりが残ったままですが、めげたりもしません。元気で、まったく普通の生活を続けています。

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