サルビアの会8月家族会(その1)

 大腸がん肝転移治療中のOMさんのご主人が言います。

「今回は予定通り肝臓の手術が終わりました。肝臓に転移が見つかってちょうど1年です」

「この1年、想定外のいろんなことがありました。でも、今回はやっと手術ができて、来週退院の予定です」

「肝臓には最初3個の転移があったわけなんですが、取ったのは2個だけでした」

「一番小さかったものが見つからなかったんだそうです。抗がん剤で消えたのかもしれないということでした」

「つぎのサルビアの会には、本人が参加できると思います」

 OMさんは続けます。

「このあとに抗がん剤治療をやるかどうかは、よく考える必要があると主治医の先生は言っています」

「肺の転移は取り切れていると思うし、もう肝臓にも転移はないと考えていいと思う」

「だから、体に負担のかかる抗がん剤治療はこれ以上必要ないと思うと言います」

「でも、手術前に続けてきた抗がん剤は、あまり副作用が出てなかったから、それをやっていいかも知れないとは言ってました」

「このことは、あとで本人が相談すると思います」

 そうですね。この時期の抗がん剤治療は、むしろ積極的にやるべきと私は思います。

 がんの病巣がある場合に抗がん剤治療をやるというのはだれでも分かることです。

 では、明らかながんの病巣がなくなった時にどうするかです。

 がんのこわいのは、見える病巣を全部取りきったと思っても、がん細胞が体の中に残っている可能性があることです。

 だとすれば、見えるがんのかたまりがなくなった今こそ、抗がん剤治療をやる意味があると私は考えます。

 目に見えない小さなかたまりの状態のがん細胞は、抗がん剤が効くと思うからです。

 その状態ならば、抗がん剤をすべてのがん細胞に降りかけることができるからです。

 大きなかたまりのがんでは、かたまりの中に抗がん剤がしみこみにくい部分ができてしまいます。

 だから、抗がん剤が効きにくいことになることが多いわけです。

 主治医の先生が言ったように、手術前にやってきた抗がん剤治療は副作用が少なかったわけですから、それをあと1コースやるのがいいと思います。

 ただ、最終的には、今回手術で取った病巣の病理組織検査で、がん細胞がどうなっていたかを確認してから決めるがいいと思います。

(つづく)

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