サルビアの会8月家族会(その3)

 ご主人を大腸がんで亡くして13年になるKNさんが言います。

「友だちが外に出て歩いていたら、突然言われたんだそうです」

「『早くおうちにお帰んなさい。こんな時間にこんなところを歩いていちゃだめでしょ!』って」

「だれか分からない人にですよ。友だちはびっくりしたと言います」

「もちろん、どうして私にそんなことを言うのかって怒りを感じたとも・・・」

「おそらく、この暑さの中で外を歩いている高齢者に熱中症になることを防ぐための声かけということなのでしょう」

「でも、声のかけ方が問題ですよね。長生きしているといろいろありますね」

 IKさんが言います。

「私は、がんがあっても、少しでも長生きしたいと思うが、食べ物が難しいですね」

「体には野菜がいいといわれるが、楽しくやっていたいと思う自分の気持ちではね」

「酒も飲みたいし、好きなものを食べたほうがいいと思うし・・・」

 MYさんが言います。

「私は120歳まで生きるって言ってます。でも、これにはわけがあるんです」

「前にこの会に参加してた元気なNMさんて人がいたんです」

「肺がんが再発して、目にも転移していたんです」

「でも、最後まで傾聴ボランティアや民生委員の仕事をやり続けていました」

「そのNMさんは、いつも言ってました。母親が死ぬまでは死ねないって」

「ところが、その母親が亡くなったんです。そのあと、まもなくNMさんも亡くなったんです」

 MYさんが続けます。

「ですから、私は考えました」

「命に関して身近な目標を立ててしまうと、それで自分の命が決まってしまう可能性があると思いました」

「NMさんが言っていた『お母さんが亡くなるまで』という目標は、あまりにも身近過ぎる目標だと思ったんです」

「だから、簡単に破れない目標を考えようとしたんです」

「そして、私のがん友の分まで生きることにしました」

「それで、自分の年の二人分で60歳の2倍の120歳ということにしたんです」

「どうですか?これならば、簡単に死ぬことにはならないですよね?」

 MYさんならではの生きる力ですね。

(8月家族会終わり)

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