サルビアの会7月家族会(その2)

 つぎがOZさんです。

「広報のがん特集で、ここのがん患者家族の会の記事を読んで来ました」

「じつは私の妹が悪性リンパ腫なんです。4期と言われ、抗がん剤治療をやっています」

「それで白血球が減ってしまい、骨髄移植が必要と言われているんです」

「なので、骨髄移植のドナーを探しているところです。でも、それがなかなか見つかりません」

 OZさんが続けます。

「妹は68歳です。去年の秋から汗が止まらなかったんです」

「それに顔以外の全身にかゆみが出てました。皮膚科で診てもらいましたが、あせもかなと言ってかゆみ止めを出すだけでした」

「そのうちに首にしこりができてきたんです。今から3か月前になります」

「自治医大に紹介されて治療が始まりました。無菌室というところへ入れられて治療を続けてきたんです」

 さらにOZさんが続けます。

「その妹が、『私はもう70歳近いから、治療はやめてもいいんじゃないかって思う』なんて言い出したんです」

「妹の子どもたちは全部男の子でした。それに、その子どもたちも男の子なんです。つまり、妹の子どもも孫も全部男なんです」

「そんな家の中で、妹は全部家族のことをやらなければなりません」

「だから、今、これから妹がなにもできなくなってしまうと家族が困ります」

「もちろん、嫁がなにかをやればいいわけですが・・・。でも、それは期待できないようです」

「だからなのかもしれませんが、妹は嫁にいろいろと教えようとはしているようです」

「だんなさんはと言えば、やっと卵をゆでることができるようになったと言います」

「でも、卵焼きは無理なんだそうです。そんなものですからね。だんなさんのやれることは限られています」

「妹のかわりになれる家族は、結局、だれもいないようなんです。それが悩みの種のようです」

 でも、OZさんの一番の心配は妹さんがあきらめかけているがんの治療をどうするのがいいかということのようでした。

 それで、抗がん剤治療で白血球が減ることの理由とそれを治療することの意味について私が説明しました。

 OZさんは、それを聞いてだいぶ納得できたようです。

(つづく)

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