サルビアの会10月患者会(その3)

 腎臓がん治療中のKWさんが言います。

「私は腎臓がんの治療を10年続けています」

「肺に小さなしこりがたくさん残っているんです」

「そもそも、そのしこりが最初に見つかって腎臓がんだと診断されました」

「肺は腎臓がんの転移だったんです。それで、腎臓が取られちゃいました」

 私が言いました。

「KWさん、腎臓を取られちゃったではなくて、腎臓を取ってもらいましたでしょう」

「手術して腎臓がんを治してもらったんですよ」

 みんなが笑い声をあげる中で、KWさんが言います。

「そうです、そうです。間違えました。手術してもらったんです」

「それで、その後にインターフェロンの注射が始まったんです」

「最初は600単位を週に3回やりました。その時は熱は出る体中が痛くなるで、治療は大変なものでした」

「でも、だんだん慣れてきました」

「それに、今は300単位に減って、しかも週に2回で済んでいるので、ほとんど生活に影響はありません」

「なので、このまま続けようと思っているんです。主治医の先生も止めるようなことはまったく言いません」

 私が話します。

「KWさんは、肺にそのまましこりを残したままなんです」

「私は、そのしこりにはがん細胞は残っていないと思うんです」

「確かめるのは簡単です。内視鏡で肺の一部を取って調べれば分かります」

「それをやるのが一番いいと思うんですが、主治医の先生はやろうとしないんですよね?」

「ま、そのままでも構わないと思いますが、こういう風にしこりが残っていても、がん細胞はいないということがあり得ると思います」

「KHさんの場合は、しこりがもっと小さくなっているんですから、なおさらです」

「なので、KHさん、抗がん剤治療ができなくなっていることを心配することはないと思いますよ」

 たとえしこりが残っていても、その中にがん細胞はいなくなっていることはあることです。

 今回は参加していませんが、卵管がん再発を治療後のSTさんもそうです。

 しこりは残っていても、大きさに変化がないので、治ったものとして何も治療はせずに様子をみているだけなのです。

 おそらく間違いなく治っていると思います。

(つづく)

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