サルビアの会11月患者会(その1)

 乳がん治療後のKMさんが言います。

「この前、定期の診察があって胸部のレントゲン写真を撮ったんです」

「それを先生に見てもらおうと思ってiPadに入れて持って来たんです」

「でも、残念ながらここではインターネットに接続できないようです。画面が出ません」

 私が聞きます。

「どうしたんですか?」

 KMさんが答えて言います。

「健診の結果が届いたんです。それに胸部レントゲン写真の異常があるって書いてありました」

「精密検査が必要ということだったので、すぐにCTを撮ってもらったんです」

「結局、乳がんの手術のあとにやった放射線治療のせいだったということが分かりました」

「それはそれで片付いたんですが、先生が問題ないと言ったレントゲン写真を見て、どうも気になるところがあったんです」

「だから、それを先生に見てもらおうと思って、iPadに取り込んで持って来たんです。残念ですが、開けません」

 私が言います。

「そういうことですか?つぎに胸部のレントゲン写真を撮るのはいつだと言われてますか?」

 KMさんが答えます。

「なにも言われませんでした」

 私が言います。

「そうですか。じゃあ、つぎの定期検査の時ですかね。半年後か1年後ですね?」

「そうならば、3か月後に私が胸部のレントゲン写真を撮って見ることにすればいいんじゃないですか?」

「それで確かめればいいと思いますよ」

 KMさんはうなづきました。

 がんの患者さんはだれでも再発に対する不安を拭い去ることができません。

 そういう不安に対して、その場ですぐに解決することができればいいと思います。

 でも、外来で診察する医師にとって余裕がないんだと思います。

 なので、患者の思いにすべて応えきることができないことが多いと思います。

 そういう思いに応える場所として、この会が存在するのも間違いないことです。

(つづく)

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