サルビアの会4月家族会(その1)

 前回の3月患者会は新型コロナ肺炎のからみで休みましたので、1か月ぶりです。

 初めて参加したTNさんが言います。

「夫が4期の肺がんです。突然、そう言われました」

「手術ができないので、抗がん剤治療を始めています」

「2回目が終わったところですが、もう体重が3キロも減りました」

「食べられないんです。吐き気はないようですが、食欲がありません」

「あとは手や脚がしびれるようです」

「東京の国立がんセンターへ行っているんですが、コロナ感染が心配です」

「そればかりか、職場が東京の中野なんですが、そこにも行くと言ってきかないんです」

「4月は年度の変わり目ですから、引継ぎが必要だというんです」

「それで、どうしようかと思ってここに来ました」

 私が言いました。

「抗がん剤治療中では、たしかに東京はこわいですね」

「新型コロナウイルス感染の危険性が高いですからね」

「お分かりの通り、抗がん剤治療で白血球が減り免疫機能が落ちています」

「そうするとウイルスへの抵抗力が落ちていますから感染しやすい」

「しかも重症化しやすい」

「なので、できるだけ東京へ行かないほうがいいと思います」

「職場に行かずに引継ぎができないか、その方法を考えてもらうのがいいと思いますよ」

「私が、そう言っていたと伝えてください」

 TNさんが言います。

「そうですね。そうします」

「そもそもがんセンターにも行って欲しくないんです」

「近くの病院で治療を受けられないかと思っています」

「ただ、これはがんセンターの先生も言っています」

「予定の回数が終わったら近くの病院に紹介しますって」

「先生方は、治療の効果を見てみたいんでしょうね」

「それが確認できたら、紹介してくれるんだと思います」

「なので、あと数回通えばいいのかと思っています」

 ご主人を大腸がんで亡くしたKNさんが言います。

「男性にとっては仕事が一番ですからね。私の夫もそうでした」

「仕事をしてると何でも忘れられるようですからね。病気のことでさえね」

(つづく)

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