サルビアの会4月患者会(その3)

 UDさんが言います。

「兄はあきらめてしまっているようです」

「家も財産も寄付してしまおうなんて言ってるんです」

「私は、兄に自分の財産を自分のために使ってほしいんです」

「それに家のまわりでは、もういろんな噂が立っているようです」

「姉が家に行ったとたん言われたそうです、『入院してんの?』って」

「だれにも入院してるなんて言ってないんですけどね」

「でも、兄は独身でトラック運転手をしながら継いだ農家を守っています」

「だから家にいなくなればすぐに分かるわけです」

「家に出入りする人間がいなくなれば、まわりの人たちは考えますよね」

「それで、病院にでも入院してるんじゃないかってことになるんでしょうね」

「たしかにその通りですが・・・」

「そして、じゃあどんな病気で入院してるんだろうってことになってるはずです」

 UDさんが続けます。

「でも、兄は手遅れの大腸がんですから、だれにも見舞いなどには来てほしくないというのが実際の気持ちです」

「なので、家のまわりの人たちには、もともと悪かった糖尿病が悪化したので入院したってことにしようと思っています」

「いなかではこういうつきあいが大変なんです」

「でも、お見舞いは新型コロナがはやっているので遠慮しますっていうことにします」

「ちょうど新型コロナがはやってくれていてよかったです」

 新型コロナウイルスがはやっているのでお見舞いは遠慮するっていうのは、本当にちょうどいい理由ですね。

 新型コロナウイルスは病院で感染する可能性が高いっていう噂が立っていますからね。

 そういうことは、実際にはまったくありません。

 ただ、パンデミックの状態になるとどんな人が感染しているかどうかが分からなくなります。

 なので、病院には感染した人がいる可能性が高くなるでしょう。

 まだ、少なくとも茨城県では、そういう状況ではありません。

 したがって、病院で感染する可能性が高いということはありません。

 むしろ、医療機関では、可能な限り感染の可能性のある人を院内に入れないようにしていると思います。

 私自身も電話診察などをして、感染の可能性のある人を院内に入れないようにしています。

(つづく)

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