サルビアの会6月患者会(その1)

 最初に入ってきた大腸がん治療中のOMさんが言います。

「きのう抗がん剤点滴をやってきました」

「血小板が96,000まで減っていたんですが、この程度ならば大丈夫だろうということでやることになったんです」

「それから、肝機能の数値も少し上がってました。それも気になるんですが、それも大丈夫だろうということでした」

 OMさんは相変わらず元気です。

 子宮がん再発を克服したMYさんが膵臓がん治療中のOKさんについて言います。

「この前話した親友のOKさんは、先週亡くなりました」

「苦しくなって、たまった腹水を抜くことになったんです」

「少しだけ抜くのでは意味がないだろうと、多めに抜いたようです」

「でも、そのあと血圧が下がって亡くなったようです」

「その前の週には家で会ったんですが、相変わらず息子さんにお弁当をつくってました」

「しかも、その時に私の分までつくってくれたんです」

「最期までしっかりしてました」

「そんなOKさんは、緩和ケア病棟に一度も入院しませんでした」

「私にとって家族以上の人でしたから、最期くらい緩和ケア病棟のゆったりした雰囲気の中にいてもらいたかった」

「本当に残念です」

 OKさんは最期まで自分のがんとたたかいながら、家族を含むほかの人のために体を動かしていたんですね。残念でした。

 弟さんを肺がんで亡くしたSTさんが突然言いました。

「MYさんは左腕がむくんでたんですか?いつからですか?」

 STさんはMYさんの右手に座ることが多かったので、MYさんの左がどうなっているかを見ることがなかったからでしょう。

 MYさんが言います。

「左の腋の下の転移を治療したあとからのなで、もう10数年になりますかね」

「一度リンパマッサージを受けてむくみを減らしてから、ずっと弾力包帯を巻きっぱなしです」

「お風呂に入る時しか包帯を取ることはありません」

「食事のあとに歯磨きを必ずするのと同じような感覚で毎日左腕には全体に包帯をぐるぐる巻きにしてます」

「それでむくみはなくなってます。でも、左腕は動かせません」

「もともと左利きだったので、最初は本当に不自由でした」

「ただ、字を書くことだけは小さい時に親から右手で書くようにしつけられたので、困っていません」

(つづく)

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