サルビアの会7月家族会(その3)

 大腸がん治療中の元気なOMさんが言います。

「私も抗がん剤点滴の直後は動けなくなりますよ。だから、自分で意識して動くようにするんです」

「でも、やっぱり動いた後は寝てる。疲れるんです。1日に数回は寝てますよ」

 UDさんが言います。

「でも、OMさんは元気ですね」

「兄はまったく動こうとしませんから、脚の力が落ちてしまっているんです。悪循環です」

「兄を元気にするには、兄に生きがいを持たせるのがいいと思うんです」

 それを聞いてTNさんが言います。

「治療中は生きがいを持たせるなんて無理だと思う」

「主人を見ててそう思う。すべてマイナス思考になってる」

 MYさんが言います。

「そう。だから、本人に孤独を感じさせないようにするのが大事だと思う」

「ひとりでがんとたたかっているんだから、孤独を感じるのが当たり前」

「そこで、寄り添うとかしてひとりじゃないんだとしっかり感じさせるのが大事だと思う」

 さすが、がんと長く付き合った経験のあるMYさんらしい意見です。

 がん患者の本当の苦しみは本人以外には分からないですよね。

 そういう気持ちの中で、がんそのものから来る症状やがんの治療のために起こる副作用によってがん患者は苦しめられています。

 その苦しい気持ちを支えるなにかが必要なんですね。

 UDさんの言うお兄さんの生きがいというのも同じことなんでしょうね。

 お兄さんに自分のこころを支えるものを持っていてもらいたいと思っているわけです。

 そうです。こころの支えがあるから、みんな頑張れるんです。何かがあるはずです。

 UDさんもお兄さんのこころの中から見つけ出すことができればいいですね。

 UDさんが言います。

「今、私はヒマでしょうがないので、つい兄のところへ行ってしまいます」

「私自身が育った家でもあるので行きやすいんです」

「それに今は雑草がつぎつぎと生えてきますからね」

「雑草がすごいので、それを取りに行ってしまうんです」

「それにしても雑草は強いですね。あの強さを兄がもらえればいいのにって思います」

 UDさんはお兄さんになんとか強くなって欲しいと思っています。

(つづく)

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