サルビアの会7月家族会(その4)

 ご主人を大腸がんで亡くしたKNさんが言います。

「私の友達がコロナに感染してしまったんです」

「その友達とは3時間くらい話してました」

「私はまったく自覚症状がなかったんですが、濃厚接触者として外出禁止になってしまいました」

「結局、50日くらい外に出ませんでした」

「保健所から連絡があったんですが、外出禁止だけで例のPCR検査も何もありませんでした」

「それで終わりでした。本当に大丈夫なんですかね?」


「私は本当に感染してたのか、してなかったのか、それが知りたいです」


「保健所は人手が足りなくて、濃厚接触者全員にPCR検査をやる余裕がなかったんです」

「なので、濃厚接触者で無症状の人は様子を見ることにしたんです」

「それで、もし発熱とかの症状が出た時にPCR検査をすることにしたんです」

「そのまま無症状の人は発病しなかったと判断して、2週間後に無罪放免になったわけです」

 KNさんには、その連絡もなかったようです。

 コロナの検査にはいくつかありますので、それぞれの意味を理解する必要があります。

 PCR検査は遺伝子の一部を増やして確認しやすくする検査です。

 なので、コロナウイルスがいるかどうかを調べる検査です。

 つまり、PCR検査は感染の有無を確認する検査です。

 増やすための操作が複雑で時間がかかります。通常1日程度ですが、半日で結果の出る方法もできています。

 鼻から採取用の綿棒を入れ、のどまでの分泌物を取って検査します。

 最近、唾液でPCR検査ができるようになりました。これは検査による感染のリスクも低い楽な方法です。

 つぎに抗原検査というものがあります。これもウイルスそのものを確認する検査です。

 インフルエンザの確認は、この方法で行っています。同じく鼻から綿棒を入れて分泌物を取ります。

 抗原検査はPCR検査に比べて早く結果が出せます。30分で結果の出る方法があります。

 この2つの方法は、どちらも今コロナがいるかどうかを調べる方法です。

 ただし、ウイルスがいるのに正しく検出できないことがどちらにもあります。

 それがこれらの検査の限界です。

 もう一つ抗体検査というものがあります。

 抗体は、ウイルスが感染したあとに体内にできるものです。

 これができていれば、つぎにウイルスが入ってきたときに、ウイルスをやっつけてくれます。

 ワクチンを打つのも、この抗体をつくるためです。

 つまり、抗体検査で陽性ならば、以前にウイルスの感染を受けたことが証明されたことになります。

 前に感染したことが分かる検査です。なので、これが陰性でも感染していないとは言えません。

 抗体が体内にできるには時間がかかるのです。

 ウイルスがいるのを調べる検査とウイルスの感染があったことを調べる検査の違いが分かったでしょうか。

 少し難しいですね。でも大事なことなので、よく覚えておいてください。

 先日東京の小劇場でコロナの感染を広めてしまったことがありました。

 そこでは抗体検査で陰性だったので、感染は起こしていないと思ったと言っていました。

 これは大きな間違いでした。

 今回はコロナの検査について勉強して終わります。

(7月家族会終わり)

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