サルビアの会9月患者会(その2)

 肺がんのご主人を亡くしたTNさんが続けます。

「新型コロナの影響で夫の入院中に面会が制限されていました」

「ですから、夫の状態の変化がすぐには分からなかったんです」

「あるとき、家に日付時計が宅急便で届きました」

「夫がスマホから注文したものでした」

「翌日病院に行って夫に聞きました」

「すると、夫が言ったんです。日付が分からなくなったって」

「夫にはせん妄が出ていたんです。今がいつなのか分からなくなっていたんです」

「それを確かめるのに、日付がはっきり分かる時計が欲しかったから注文したって言うんです」

「変だなって思いました。それは、結局、痛みを取るためのモルヒネ剤を増やしたために起こったせん妄だったんです」

「そのうちに、それでも痛みが取れなくなってきました」

「夫は主治医に頼んだんだそうです。女房を呼んでくれって」

「それで私が病院に泊まりに来たんです。亡くなる3日前でした」

「そして、眠ったままで主人は最期を迎えました」

「今、私はそれでよかったと思っています。主人は、家に帰るのが不安だって言ってましたからね」

 そうですね。色々考えてもきりがありません。今、そう思えているならそれが一番だと思います。

 そこへリンパ腫治療後のAIさんが入ってきて言います。

「ちょっと心配なことがあるんです」

「じつは10日ほど前から、突然左腕がうまく動かなくなったんです」

「痛みはありません。反対側の右の首が痛みます」

「これは関係あるんでしょうか?首をまげるとゴキゴキと音がします」

「歳とともにいろんなことができなくなってきてますね。これも歳のせいでしょうか?」

 そうですね。心配でしょうが、それはリンパ腫のせいではなく、歳のせいでしょう。

 それを確かめて、必要な薬を飲んで様子を見ればいいと思います。

(つづく) 

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