サルビアの会11月患者会(その2)

 私が言いました。

「そうですか。それなら心配はありません」

「痛みに対しては、今は十分な治療が受けられます」

「それに、そもそもがんだからといって必ずしも最後に痛みで苦しむわけじゃないですよ」

「痛みが出ないことだってあります」

 IKさんが言います。

「痛みを取ってくれるのは緩和ケアですよね?」

「友愛記念病院にはありますよね?見せてもらえるんですか?一度確かめておきたいですね」

 子宮がん再発を乗り越え、友愛記念病院のがんサロンにも関わっているMYさんが言います。

「友愛記念病院の緩和ケア病棟は見学も体験入院もできますよ」

「でも残念ながら、今は新型コロナのために、どちらもやっていないんです」

 私が言いました。

「仕方ないですね」

「でも、IKさん、緩和ケアはあなたにとって今すぐに必要なことじゃないでしょう」

「今は、抗がん剤治療をやって、その効果を見ることが最優先です」

「効果を見るには、肝臓のしこりが小さくなるかどうかです」

「そろそろそれを見るための検査があるんじゃないでしょうか」

 IKさんが言います。

「そうですね。頑張るしかないですね」

「息子がいて孫もいるんですが、嫁と折り合いが悪いんです」

「嫁は私のことをなにも見てはくれません」

「だから、ひとりで頑張るしかないと割り切ってます」

「私には仲間がいます。4~5人の仲間がよく来てくれます」

「お昼は、その仲間たちと食べるんです」

「10日くらい前から少しづつ食べられるようになって来ました」

「でも、朝と夜はひとりで無理してなにかを口に入れるんですが、まずくてのどを通らないことが多いです」

「治療前に85キロあった体重が13キロ減りました」

「それに、性格が180度変わってしまいました」

「こんなに暗くなって落ち込んでいるような性格なんかじゃなかったんです」

「今は、ため息をつきながらぼーっとしていることが多くなりました」

(つづく)

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