サルビアの会3月患者会(その4)

 IKさんが続けて言います。

「死ぬのは構わないけど、痛いのだけはごめんです」

「私は腰痛持ちなんで、以前整形外科でブロック注射を受けていました」

「それで、また腰痛が起こったので、その整形外科に久しぶりに行ったんです」

「そしたら、がんが見つかったんです。骨と肝臓にしこりが見つかったんです」

「肝内胆管がんと言われたんです。いま、腰は痛くないです」

「私は、痛いのだけはイヤです。痛くなければ命はどうなっても構わないです」

「これは本当の気持ちですよ」

 AIさんが言います。

「IKさんには大事にしたいものはないんですか?」

 IKさんが言います。

「ないですね。たしか、AIさんは子どもが大事とか言ってましたね」

 AIさんが言います。

「そう、私は息子が大事なんです。主人じゃないです」

「息子のためなら、なんでもできる気がします。だから、息子のために頑張れるんです」

 IKさんが言います。

「私には大事にするものはないです。主人はもういないですしね」

「だから、死ぬことには本当になんにもこだわりはないんです」

「ただ、最期に痛いのだけはだめです。痛くないことを願いだけです」

 AIさんが言います。

「私はリンパ腫の治療を終えて8年になろうとしています」

「今は、なにも治療をしていません。だから、再発がいつも頭から離れません」

「この前、首にしこりがあるのに気づきました」

「さっそくここに来て先生に診てもらいました」

「心配ないということでしたが、CTまで撮ってもらって脂肪のかたまりだろうということが分かりました」

「少なくともリンパ腫の再発ではないということが分かったんです」

「それで安心したんですが、そのあとに首の前のほうに同じようなしこりのあることに気づいたんです」

「それであわててまたここに来ました。すると、それは甲状腺が腫れているためということが分かりました」

「リンパ腫ではなかったんですが、甲状腺がんの心配が出てきました」

「結局、それも大丈夫でした」

「続けて首にしこりが出てきたので、本当に不安な日が続きましたが、今は安心しています」

 がん患者にとってからだに変化があると、それはなんでも再発につながってしまいます。

 その時に、すぐに対応してもらえるといいですね。

 この会を、そのきっかけのひとつにしてもらえればいいと思います。

(3月患者会終わり)

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