がんなんかに負けてたまるか(KNさんの場合)~抗がん剤の有効性とは

 KNさんは、基本的に抗がん剤を信じていない。抗がん剤ではがんを治せないと思っている。

「抗がん剤だけで治療をした場合、治療の有効率は30%くらいと言うが、これは治癒率とは違う。抗がん剤に一時的に反応した割合であり、その後どうなったかは問われない。それに、たとえ、ある抗がん剤の有効率が99%であっても、自分が残り1%に入ってしまうことだってある」

「抗がん剤治療は副作用が強いと聞く。しかも、それが有効であっても治ったわけではないから、一時小さくなってもその後に必ずまた大きくなってくるだろう」

 そう考えたKNさんは、はっきり答えた。
「先生、私は先生の腕を信じます。手術でがんはすべて取ってもらえたと信じます。抗がん剤はいりません」

「そうですか。あなたがそう言うなら仕方ないですね。まあ、抗がん剤治療は、念のためにやるものですからね。私も、確かに手術で治ると言いましたし」
 苦笑いをしながら、主治医はKNさんの言ったことを了承した。

 そして、主治医は付け加えた。
「ただし、半年か1年ごとに外来で定期的に検査だけはやって行きましょう」

 KNさんは、このあとすぐに退院した。入院は、ひと月もかからなかった。

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