家族の絆(TNさんの場合)~嚥下困難の治療

 TNさんは聞いた。

「もう、すぐに食べられなくなってしまうんですか?」

主治医は答えた。

「固いものや固形物は、まもなく通らなくなる可能性が高いと思います。でも、どんどんひどくなっていくようなら、ステントという、狭くなったところを広げる管のようなものがありますから、それを通せばいいと思います」

「それは、手術ではなく、内視鏡を使ってできます。入院しなくてもできますよ」

 TNさんは、それを聞いて安心した。

「先生、それならすぐにその治療をやってください。きょう予約していくわけには行きませんか?」

 主治医は答えた。

「いいでしょう。では、来週にでもやることにしましょう」

 ステントとは、狭くなったところを広げるための管状の器具である。これを食道の狭くなったところに挿入して、食べ物が通りやすくする。

 これは心筋梗塞の治療でも使われる。この場合は、心臓の血管が狭くなったところに、血管内カテーテルという細い管を通して入れる。これによって、大変な心臓の手術をしなくても済むケースが増えている。

※このブログ(「KWさんの場合」まで)が本になりました。「がんになって分かったこと」(副題「さまざまながんの素顔と元気な患者たち」 )という書名で、文芸社からの出版です。ネット販売もしています。

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